まずは大人が「人ってみんな違うよね」と当たり前に思えることの大切さ

 

こんにちは

 

今回はユダヤにとても関連のある
日本人の話をしたいと思います。

 

「杉原千畝(すぎはらちうね)」
という方をご存知ですか?

 

もしかしたら、知らない方も
結構いらっしゃるかもしれません。

 

恥ずかしながら、私も大人になってから
知りました。

(歴史で習ったのか?すら覚えていません
外務省との確執があり歴史では
登場していないかもですが。)

 

ちなみに、知らないという方でも、
「シンドラーのリスト」という
映画ならご存知かもしれませんね。

 

第2次大戦中、
ナチス・ドイツ占領下の
ポーランドで、

 

ドイツ人の実業家、
オスカー・シンドラーが、
迫害されるユダヤ人を救ったという
実話に基づく映画です。

 

もう26年も昔の映画ですが、
知っている方もいらっしゃると思います。

 

杉原千畝はこの日本人版で、
「東洋のシンドラー」とも
言われる人です。

 

今回は、杉原千畝さんの偉業について
感じたことがありましたので
話していきたいと思います。

 

 

権威に盲従しなかった

 

第2次大戦中、
杉原千畝さんは外交官として
リトアニアの日本領事館で
勤務していたときに、

 

” 外務省に無断で ”
難民ユダヤ人のためにビザを手書きし、
6000人のユダヤ人を救いました。

 

この行為の何がすごいって、
それこそ「国家権力=神」といっても
過言ではない時代に、

 

自分の立場を守ることなく、
自分の正しいと思ったことを
実際に行動してつらぬいた
ということです。

 

ユダヤ人を守る行為は、
外務省の指示にもさからい、

 

ともすれば、
ドイツに目を付けられて
わが身が危うくなるかもしれない
行為です。

 

そんなリスクのある行為、
なかなかできるもんではありません。

 

たいていは、わが身のかわいさに
権威に盲従する生き方を選びます。

 

なのに、わが身の危険を
おかしてまでも、
正義をつらぬいたことに
ただただ、尊敬します。

 

生きるために思考停止した銀行員

 

権威に盲従といえば、
銀行員時代の話ですが、
メガバンクは縦社会そのもので、

 

長いものに巻かれまくっている
大人がいっぱいいました。

 

100人中、99人は巻かれていたんじゃないか?
という印象です。
かくいう私もそうでした。

 

それこそ、毎日、毎日、
秒単位で上司の顔色をうかがって、
上司が「YES」と言いそうな
答えをビクビクしながら探す。

 

「忖度、そんたく、ソンタク・・・」
が当たり前の世界でした。

 

なかでも、
もっとも忖度がひどかったのが
法人向けに、「デリバティブ」という
商品を販売していた時です。

 

時期でいうと、2005年頃~2008年の
リーマンショックが起こる前の話です。

 

金融に詳しい方は
ご存知かもしれませんが、
デリバティブは、当時、銀行がバカみたいに
販売しまくった商品です。

 

簡単に言うと、

 

「今、10年分のドルを
大量に買ってくれたら、

1ドル=100円のところを
1ドル=90円に安売りしてあげますよ。

1ドルにつき10円も
お得ですよ。」

 

という商品です。

 

これ、実際に値段が
将来もずっと変わらないものだったら
何の問題もありません。

 

でも、ご存知の通り、
一ドルの値段は毎日変わります。

 

ガソリンと
同じようなものです。

 

「車は一生乗るから、いま一生分の
ガソリンを買っておこう!」

 

と思って、

 

1リットル=120円の時に
一生分買ってしまうと、

 

1リットル=100円の時には
20円分の損をしてしまうことになります。

 

それと同じで、
リーマンショックで、

 

ドル円相場が一時
1ドル=75円くらいになったときに、

 

1ドル=100円で契約していた人は
25円分も損することになりました。

 

しかも、基本的に、解約できない商品で、
もし、解約すると、違約金が何千万、何億も
かかるという契約でしたので、

 

お客さんは我慢して
差額を現金で支払うしかありませんでした。

 

結果、どうなったかというと、

 

デリバティブのせいで、
何百万、何千万、何億もの損失を
お客さんに出させてしまいました。

 

本業の利益も圧迫し、
もう、それはそれは、
焼け野原と言っていいほど
悲惨な状況におちいりました。

 

銀行は、もともと信用が高い会社です。
にも、かかわらず、
「詐欺まがいの投資案件契約させやがってー!」

 

という、お客さんからクレームが大量に
発生しました。

 

私も、ある社長から、
「お前の支店の前で、首釣って死んだるわー!」

 

と、言われたことがあります。

つらかったです。

 

全国の支店で、
裁判や、あっせん(紛争解決手続き)が
大量に発生しました。

 

この時点になってようやく、
銀行員自身も、ひどい商品を
売っていたのだな
と自覚したわけです。

 

それこそ、売っている時は
「デリバティブを売らないヤツは人間じゃない」

 

というくらいの勢いで
売れ売れと言われて、
売っていたわけです。

 

将来どうなるかなんて考えません。

 

たとえ、考えても、立ち止まったら
アウトなので、あえて考えないようにして
ひたすら売ります。

 

売らない奴は人間じゃないって
非難されるのが怖くて、
馬車馬のごとく
売りまくるんです。

 

しかも、稼ぐにはまさに
飛び道具みたいな商品で、

 

10年分の契約をすると、
場合によっては数千万、1億、2億という
手数料が稼げる商品だったんです。

 

そりゃみんな売りますよね。

 

しかも、このデリバティブを
売りまくれば売りまくるほど、
どんどん出世できるんです。

 

だから、銀行員ほぼ全員が、
正しいと妄信して売りまくりました。

 

いま思えば、みんな自分が生き残るために
必死だったんですよね。

 

なんせ、サラリーマンは
生活がかかっています。
自分と家族が大事です。

 

当時、課長クラスの年収は
1200万くらいありましたし、

 

20代後半で、役職がついていなくても
残業代を入れたら
年収は700~800万くらいでした。

 

そんなに給料をもらえる仕事は世の中に
多くありません。

 

だから、みんな会社の決めたことは
絶対だと必死で守り抜きました。

 

正しいか正しくないか、なんて
二の次、三の次です。

 

生きるか死ぬか、が
一番大事なんです。

 

みんな何も言えないんです・・・。

 

銀行員生活13年の中で
わたしはこのときほど
権威への盲目さ、
同調性への圧力を恐ろしいと
感じたことはありませんでした。

 

日本には、山ほど会社がある中で
たまたま就職した1社ですら

 

こんな全体主義みたいなことが
起こっている。

 

日本の他の会社でも同じことが
起こっていたら本当に恐ろしい、と
思いました。

 

 

違うのが当たり前と大人がまず思う

 

「信念をもつ」
「正義を守る」
「自分の意志をつらぬく」

 

如何にもらしくて
聞こえはいいですが、

 

たった一人でこれをできる
人間が何人いるのか?

 

普通に生きてる人が
大勢に反対されてまで
そんなことができるのか?

 

正直、そんな意識高い系のことを
みんながやるなんて無理やん、
って思います。

 

もちろん、自分も含めてです。
そんなに人間つよくないでしょ、と。

 

しかも、「自分の生き死に」が
かかっているような非常事態に、

 

全体を捨てて
個人をつらぬけるほど、
鉄のハートの持ち主は多くありません。

 

だからこそ、何が必要なんだろか?
と最近考えるようになり、
思ったことが、

 

まずは、普段の日常生活から、
「自分と違う異質なものを
当たり前のように受け入れること」

 

「同質がむしろおかしなことであって、
異質が当たり前」

 

という思想を持つことでは
ないかということでした。

 

そうすれば、
「異常なまでの同調性への執着」や、
「権威への盲従」が
薄れるんじゃないかと。

 

普段から当たり前のように
個の思想を受け入れていれば、

 

自分の生き死にがかかるような
緊張事態になったときでも、

 

「他人に同調することが全て」
「権威に従うのが全て」
という思想から

 

「ちょっと待てよ」と
疑問をもてるスキマができるのでは
ないかと思います。

 

日本は場の空気を読むのが
とても上手な民族で、
これはすばらしいと思います。

 

ただ、いっぽうで、この能力をあまりに
磨きすぎている気もします。

 

すでに、小学校や保育所に
通っている自分の子どもを見ても

 

まだ4歳くらいのときから、
人と違うことを嫌がっていて
正直おどろきました。

 

これを無くすには、
やっぱり、親などの大人の意識が
大切で、大人自身が他人への
「異質さ」に慣れていくこと。

 

子どもにも、
「人と違うこと」を否定しない事、
が大事なんだと思います。

 

親って、普段の何気ない言葉でも
他人と違っているのがダメって
言ってしまっていることが
あると思います。

 

たとえば、
宿題をしない我が子に対して、

ついつい

「〇〇ちゃんはもう宿題終わったって言ってたよ」
と他人を引き合いに出してしまったりします。

 

わたしもこういう言葉を子どもに
言っていました。

 

でも、他人と比較しないユダヤの思想を
学んでからは、やめるようにしました。

 

他人との比較ではなくて、たとえば、

 

「これからの人生で期限までにやらないと
いけないことがたくさん出てくるから、
いまはそのための練習。
ちゃんと計画を立ててやろう。」

 

という言い方に変えたりしています。

 

小さいことなんですけど、
親の使う言葉は良くも悪くも、
子どもの思想のベースに
なってしまいます。

 

だからこそ、親自身が
注意しなければならないなと
自分自身も戒めとして思います。

 

 

ということで、
今回は権威に盲従しない
杉原千畝さんすばらしさ、
というよりは、

 

銀行員時代に感じたが
権威と同調性への妄信のおそろしさ、
の方を多く書いてしまいましたが、

 

ぜひ、杉原千畝さんの本、
漫画で読みやすく書かれていて、
お子さんはもちろん、
大人も勉強になるかと思いますので、

 

ご興味ある方はぜひ
読んでみてください。

 

ちなみに、映画もあります!

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

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